横浜市営甲種総集(トランス港都 第4号)

編集:横浜交通研究所
価格:1650円(本体1500円+税)
発売日:2025年8月17日
仕様:B5判・フルカラー48頁
ISBN:9784909784131

最近の横浜市営地下鉄の甲種輸送の記録をまとめた写真集です。2021年12月〜2025年2月で行われた、4000形と10000形中間増備車の甲種輸送、全15回にスポットを当てます。 JR線を走る横浜市営地下鉄、深夜の横浜都心を走る陸送、ブルーラインとグリーンラインを連結した通称「横浜おまとめ便」など、たくさんの見所がありました。兵庫県は川崎車両工場から、横浜市営地下鉄の車両基地まで、さらに営業運転への道のりを、200枚以上の写真とともに振り返りましょう。

本誌は、甲種輸送全15回分を写真集としてまとめたものです。甲種輸送の追っかけ撮影を旅行記としてまとめた「新車ストーキング!」と併せてご覧いただくことで、甲種輸送の世界をさらにお楽しみいただけます。

コミケット106新作・B5版フルカラー48p。

本書に込めた想い ― 巻頭・巻末より抜粋 ―

はじめに

 2021年から2025年まで、横浜市営地下鉄の新車両の甲種輸送が行われた。新車両は、ブルーライン4000形とグリーンライン10000形中間増備車両の計68両であった。横浜市営地下鉄の甲種輸送自体の珍しさや、4000形と10000形が連結した通称「横浜おまとめ便」の実施など、鉄道ファンからも大きな注目を浴びた。本誌は、今回の一連の甲種輸送について、筆者の撮影写真を中心に記録するものである。甲種輸送の道のりを辿る旅行記としても見応えがあるよう、写真は時期を問わずエリアごとに整理している。甲種輸送を追う旅の雰囲気を少しでも感じていただけたら幸いである。
 末筆になりますが、本誌の制作にあたり貴重な写真をご提供いただいた皆様、そして今回の新車両のプロジェクトを成し遂げた全ての関係者の皆様に感謝とともに敬意を表します。

おわりに

 第62編成の甲種輸送は、筆者が初めて工場から車両基地まで追った甲種輸送であった。「4000 DEBUT」の虹色の装飾を纏ったこの編成を、各地で何度も出迎えながら少しずつ横浜に近づいていく高揚感は、今でも鮮明に思い出すことができる。思い返せば、筆者が甲種輸送の追っかけに興味を持ったのは、2014年のグリーンライン2次車の甲種輸送がきっかけであった。当時の筆者は2次車をいち早く見たいという思いだけで甲種輸送を撮影をしていたが、他の方が撮影された東海道線の沿線風景の中を走るグリーンラインの姿を見て、非常に感銘を受けた。単に新車両をいち早く見れるだけでなく、本来は地域に密接な鉄道車両を、他の地域で見ることができる面白さを改めて実感し、甲種輸送の奥深さを感じたものである。その後、他社局の車両の甲種輸送の動向も調べながら、横浜市営地下鉄の甲種輸送での撮影地を吟味していた。結果として、今回の一連の甲種輸送は15回中、全15回を何らかの形で記録し、うち6回は関西から関東まで撮影することになった。
 ところで、甲種輸送の記録と謳っている本誌だが、P5~P40で実に206枚の写真を掲載した。単に甲種輸送の記録であればこんな枚数は必要ないだろう。この背景には、写真をまとめるにあたってのコンセプトを「甲種輸送を追いかける撮影旅行の追体験」としたことがある。甲種輸送の記録はしつつも、なるべく沿線の景色を入れたり、同じ場所での写真を並べたりして、待ち時間や甲種列車が通過していく雰囲気が出るように写真を選択した結果、このような構成になった。章名の設定でもこのコンセプトを意識した。例えば、甲種列車が神戸貨物ターミナルを経由する場面の章名には「鷹取」を使用している。甲種列車目線で書くなら、神戸貨物ターミナルと書くべきだろう。しかし、撮影者目線で考えると、神戸貨物ターミナルに停車中の甲種列車を撮る時の現在地は鷹取駅であるため、撮影者の行程となるように「鷹取」を章名に挙げた。一方で、キャプションは撮影者が記録として発信する場面を意識して、甲種列車目線の「神戸貨物ターミナル」を記載している。
 上記のコンセプトを採用した理由も、前述の筆者の甲種輸送記録に対する考え方からである。貨物列車としての甲種輸送ではなく、あくまでも横浜市営地下鉄の記録として、新車両が車両工場を出てから横浜に辿り着いて営業運転を始めるまでの一連の過程の中でのハイライトとして、この甲種輸送を残したい思いがあったのである。次の横浜市営地下鉄の甲種輸送がいつになるかは明らかではないが、今後も新車両の導入場面では甲種輸送が活躍する機会があることだろう。本誌がその時の誰かの参考になれることを願って、本誌の筆を置きたいと思う。

2025年8月17日 青線

本書で取り扱う甲種輸送一覧

 本書は、2021〜2025年に実施された横浜市営地下鉄全15回(下記表参照)を対象としています。兵庫から横浜まで甲種列車の走る沿線各所で撮影した合計200枚を超える写真群を、収録した地域ごとにまとめています。

1〜9回目:川崎貨物経由

順番川崎車両出発日形式編成番号川車〜吹田吹田〜根岸根岸〜本牧車掌車輸送番号
12021.12.174000形62DE10-1561EF65-2101DD5518ヨ8402甲187
22022. 4.2110000形12DE10-1743EF65-2088DD5519ヨ8794甲43
32022. 9. 24000形63DD200-11EF65-2085DD5516-甲81
42022.10.284000形+10000形643DD200-3EF210-343DD5516-甲128
52022.12.164000形65DD200-10EF210-328DD5519-(不明)
62023. 1.204000形66DD200-2EF65-2063DD5519-甲151
72023. 2.1010000形11DD200-2EF65-2085DD5519-甲163
82023. 6. 24000形+10000形678DD200-24EF65-2065DD5516-(不明)
92023. 9.1510000形10DD200-20EF65-2067DD5516-甲47

10〜15回目:横浜羽沢経由

順番川崎車両出発日形式編成番号川車〜吹田吹田〜羽沢羽沢〜新鶴見新鶴見〜根岸根岸〜本牧車掌車輸送番号
102024. 1.124000形+10000形6813DD200-15EF65-2083(不明)EF65-2085DD5516-甲126
112024. 3. 84000形69DD200-1EF65-2097EF65-2080EF65-2087DD601-甲23
122024. 4.1910000形14DD200-11EF65-2074EF65-2081EF65-2084DD601-(不明)
132024. 8. 210000形15DD200-25EF65-2068EF65-2068EF65-2081DD602-甲58
142024.11.1510000形1DD200-14EF65-2086(不明)EF65-2083DD601-甲92
152025. 2.1410000形2DD200-24EF65-2084EF65-2080EH200-3DD601-(不明)

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